「当時は地震発生から一週間しか経っていないこともあり、その恐怖とストレスからか、ボランティアの方々が被災者に要望を聞いても、ただ聞くだけでは、遠慮しているのか口を開かない方が多かったようです。 ところが実際に、老若問わず被災者の足に触れ、マッサージを始めると体がほぐれるのと同時に心もほぐれていったのか、『取材のヘリコプターがうるさい』といった不満や、地震発生時の恐怖感を話し始めた人も多かったですね。そして、『マッサージだけでなく美容師さんの援助もあったらいいのに』といった要望を出す人もいました。マッサージのボランティアは人気が高かったようですね」(青木さん)