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台風が迫るなか、70名が来場。排泄情報の必要性、また総合サイトに対する期待の大きさが感じられます。 |
7月下旬、京都にて『まるナビ』オープン発表・記念講演会が行われました。
「特定のメインスポンサーだけの情報を発信するのではありません。排泄に関するさまざまな情報を包括し、公共性・公平性を保つことで、よりよい排泄ケアの一助となることが目的です」。
まるナビ最大の特徴は『排泄なんでもQ&A』。
これは、排泄に関する悩みや疑問を解決するために設けられたコンテンツ。
ユーザーが「悩み相談メール」を送ると、協賛メーカー、医師、看護師、大学教授、ケアマネジャー、介護福祉士など、排泄ケアにくわしい36名(現在)のアドバイザーに一斉にメールが届きます。つまり、専門家からの多面的なアドバイスを無料で受けることができるしくみになっているのです。
ユーザーはアドバイスの中から解決案を自己決定できるため、ユーザー本位のコンテンツであるということができます。利用には会員登録(無料)が必要です。
発起人代表の浜田きよ子さんは「多くの方がもっている知識や知恵、情報を組み合わせていけば、何が必要なのかを明らかにすることもできますし、その解決案も充実してきます」と説明します。
現在、この趣旨に賛同する企業・団体は22社。
協賛企業・団体は、「トップページにバナー広告が掲載されるだけではなく、『排泄なんでもQ&A』に寄せられる様々な声から排泄ケアの現状を知ることや、製品開発のヒントを得ることもできると思います」。
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排泄ケアが変わったことで生活だけではなく、その方の人格まで変わったケースもあるんですよ。 |
すでに、多岐にわたった相談が寄せられています。
「排泄ケアに関わる問題というのは、食事や住環境、服装など生活全体をいろいろな視点から考えていかなければなりません」。
浜田さんは、これまでの排泄は、疾病や障害など人体だけをみて管理するという“治療モデル”だったといいます。
「しかし、これからは“生活モデル”のケアを考えていかなければなりません。むしろ、暮らしのなかで排泄ケアを築いていくという考え方が必要になると思います」。
新しい“生活モデル”の排泄ケアを支えていくためには、知識や情報が大きな力になります。
「インターネットでどこにいても気軽に相談できるというしくみは、これからの排泄ケアで大きな役割を果たしていくでしょう」と浜田さん。
今後は、介護現場で排泄の悩みに対応できる人材の育成や、協賛メーカーの用具を貸し出したり、オムツなどを提供する教材支援にも力を入れ、年内中にも実施していく予定。
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交流会から新しい商品が生まれてくることも。 |
「『まるナビ』はいろいろな使い方ができます。さまざまな立場の方と交流し、ここから新しい排泄ケアを構築・発信できるような場にもしていきたいですね」と浜田さんは語っています。
当日は、記念講演会の後に交流会を実施。
来場者らは業種や職種の枠を越えた意見交換・名刺交換を行い、交流を深めていました。
コンテンツは「知る・情報」「探す・調べる」「想い・声・コラム」「悩み解決」の4つに大別されています。
「知る・情報」では排泄の基本的なメカニズムを学ぶことができます。より専門的な情報を求めるユーザーに対しては、各種サイトにリンクをはることでナビゲートしています。
「探す・調べる」では、排泄お助けグッズを紹介。現在、オムツ94点、トイレ関連97点、採尿器10点、その他関連商品80点、計281点のグッズを掲載しています。また、最寄の介護ショップを検索できる全国マップも。
「想い・声・コラム」では、介護現場やメーカーの生の声をリポート。ケアの違いや製品の違いを比べることによって、排泄ケアの向上を図るのがねらいです。
排泄総合サイト『まるナビ』の運営は、
協賛企業によるバナー広告、病院・施設・介護ショップからの会費を基本としています。
現在、協賛企業・団体および個人会員を募集中です!!
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