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第33回国際福祉機器展 H.C.R.2006
第7回西日本国際福祉機器展 PPC2005
第32回国際福祉機器展 H.C.R.2005
排泄のお悩み相談、受け付け中 〜排泄総合サイト「まるナビ」〜
ちょっと待って!そのリフォーム!! 〜住宅改修の前に見直してほしいポイント〜
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歌を歌って、若さを保ちませんか?
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第31回国際福祉機器展 H.C.R.2004
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コンパニオンアニマルの世界も高齢化が進行中
DIYでからだもくらしも生き生き!
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第5回西日本国際福祉機器展 PPC2003
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第1回福祉用具総合セミナー

ふくしチャンネルレポート

ふくしチャンネルレポート
歌を歌って、若さを保ちませんか?
  〜気持ちだけじゃない! 童謡がもつ若返りの力〜
歌を口ずさむことによって、気持ちが落ち着いたり、リラックスしたことはありませんか?
そればかりでなく、『若さを保つ』効果もありました。
肺機能アップで老化防止
『坂入姉妹』
真紀(妹)・恵美(姉)
童謡歌手。共に東京音楽大学声楽科卒業。在学中より、数々のコンクールで受賞。 全国各地のイベントを中心に、教材CD、副読本などの教育分野や、ラジオ、CMソングのレコーディングに参加する傍ら、カルチャースクールや講習会などにおいて童謡講師を務めている。歌のお姉さんとしても活躍。

「歌を歌うと、肺機能が活発になります。声帯に筋肉もつきますよ」と語るのは、童謡デュオとして活躍中の『坂入姉妹』。

 肺機能の衰えは体内の酸素欠乏を引き起こし、老化を早めるといわれています。
通常、ほとんどの人が行っている呼吸は、肋骨の間の筋肉(肋間筋)の運動による“胸式呼吸”。一方、“腹式呼吸”は横隔膜の上下運動による呼吸法で、深く酸素を取り入れることができる呼吸法です。そのため、身体のすみずみに酸素を運ぶことができ、脳細胞の活性化につながります。

 「腹筋も鍛えられるので、便秘解消にも効果があるんです」
便秘で老廃物が腸内に残っていると、悪玉菌が増殖し、腸を老けさせてしまいます。
横隔膜と腹筋は、便の排泄メカニズムに欠かせない働きをしており、この2つを積極的に動かすことで排便機能がアップ。

 また、声も老化します。張りがなくなったり、かすれてきたり、思いどおりに声を出せないことで、ついイライラ。
好きな歌をハミングするだけでもリラクゼーション効果がありますが、横隔膜を動かすと副交感神経が活発になり、自律神経のバランスがより調整されます。
ストレスの多い現代社会にとって、「歌うこと」は心身の機能を活性化し若返らせる働きがあるといえるでしょう。

童謡には『心』をいきいきさせる力がある
童謡の持つ『やさしさ』『あたたかさ』『なつかしさ』の3点を大切にし、心を込めて歌っています。

音楽にはさまざまな力があります。
認知症(痴呆)の予防・改善にプラスの効果があるため、介護の現場では「療法」としてレクリエーションなどに取り入れられています。
坂入姉妹は、音楽の中でも『童謡』のもつ力に着目しました。

「童謡には、幼き日の思い出や懐かしい風景をよみがえらせる力が秘められているんです」

 坂入姉妹は、8年前まで外国の声楽曲を歌っていましたが、両親に薦められて日本の歌を改めて口ずさんでみたところ、「心に深く響くもの」を実感。
「日本人の心にまっすぐ入ってくる童謡は“やさしさ”“ぬくもり”を与えてくれます。そんな思いをひとりでも多くの方に伝えていきたいと思いました」。

 コンサートで童謡を歌うと、大きな声で一緒に口ずさんだり、笑顔で手拍子をしたり、涙を流したり、懐かしい思い出を語ったり。「表情が本当にいきいきしてくるんです。それに、初めてお会いした方でも、心を開いていただけて……童謡のもつ力の大きさを再認識します」。

 坂入姉妹のコンサートやイベントでは、レクリエーション的参加型プログラムとして『手話ソング』も取り入れています。
手話ソングは、歌いながら手指を動かすため、脳の活性化が期待できます。そればかりでなく、手話を覚えようという意欲を引き出し、わからないところをお互いに教えあうなど、「他の人との交流を深める連帯感や、レパートリーを増やす達成感も得られる」そうです。
また、歌詞の意味を身体で感じることによって、歌の心情をより深くつかむこともできます。

 取組みやすい手話ソングは、「歌詞が簡潔でわかりやすい童謡です」。テンポのゆったりした歌を選べば、動きも大きく表現できて比較的簡単。
坂入姉妹が取り入れている手話ソングのなかで、特に人気のある歌は『故郷』『夕焼け小焼け』『七つの子』だそうです。

 「知らず知らずのうちにリハビリになる手話ソングを、施設のレクリエーションでも積極的に取り入れていただきたいですね」

介護現場で童謡を取り入れる際のポイント
「1人でも多くの方と童謡のすばらしさを共感し、日本の伝統芸術を次世代へ歌い継いでいきたい」。

坂入姉妹は童謡を歌う際、歌に込められた作者のメッセージや、作られた時代の背景など、エピソードの紹介を欠かしません。
「外出できない場合でも、季節感を味わっていただくために」季節に合った童謡を歌うだけではなく、それに伴う話や絵を交えたレクリエーションを心がけることも大切。
「今の季節なら、『早春賦』『花』がオススメ。お年寄りに特に人気のある曲なんですよ」。

 歌うときは笑顔で! 頬骨が自然にあがった状態は、声を明るい響きにしてくれます。また、背筋を伸ばして鼻から息を吸い、腹式呼吸を意識して歌いましょう。
歌詞集を手に持つと下向きになり、背すじが丸くなってしまいます。声が出にくくなるので、歌詞はボードや模造紙に大きく書くか、スタッフが先読みをするとよいでしょう。

 「大きな声で歌うことを遠慮される方もいらっしゃるので、職員の方が先立って元気よく歌うようにしてください。また、歌うより聞くほうが好きな方もいらっしゃいます。無理強いせず、場の雰囲気を楽しんでいただけるようにしましょう」とアドバイスしています。

童謡を歌うときの心得
キーは高齢者の声域に合わせて低く設定
テンポはゆっくりにし、息継ぎの箇所は「間」をたっぷりとって
(長い曲の場合には間奏を入れて工夫すると良い)
曲の最後はだんだん遅く。余韻を大切にすると、回想法により効果がある
歌詞はボードや模造紙に大きく書くか、職員が先読みを
歌い出しの際に「さんはい」の声がけを忘れずに。また、前奏は分かりやすいものにすると入りやすい
(できれば、歌の終わりの4小節などが良い)
季節感のある話や絵、また、その歌のエピソードを交える
(童謡の詳しいエピソードは、坂入姉妹の著書「童謡で、あの日にかえりたい」に掲載されています)


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