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今年は98社・団体が出展しました。 |
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北九州市のバリアフリーマップを手がけた畑間さん。プライベートでは、アンデス地方の民族音楽「フォルクローレ」のバンドリーダーとしても活躍しています。 |
小倉駅から動く歩道で直結、駅のある展示場として有名な「西日本総合展示場」で、11月13〜15日の3日間、『西日本国際福祉機器展』が開催されました。
People-to-people Communicationをテーマに1999年にスタートした同展は、今年5回目を迎え、昨年より3000人増の37800人が来場。初日は30分時間を延長して開場するなど、西日本地域でも着実に福祉用具に関する関心とニーズが深まっていることがみてとれます。
同展は他の福祉機器展とは異なり、来場者が共に創り上げていくという「参加型」の展示会。今年もさまざまなイベント、セミナー、企画展が催され、そのなかでふくしチャンネルは、NPOブースの出展およびセミナーを実施しました。
13日午前のセミナーは、アソシエ地図の資料館の益田氏による進行で、(株)ゼンリンの畑間氏が「行ける場所より行きたい場所へ」をテーマに、バリアフリーマップ作りのポイントをわかりやすく解説。参加者らは、全国各地のマップを資料に使った畑間氏の話に、うんうんと大きく頷きながら聴き入っていました。
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予想を越える70名の参加者を前に、快弁をふるう窪田さん(左)と安永さん(右)。 |
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武富さんのやわらかい口調と人柄に触れて、「どんたく先生」ファンがますます増えたのではないでしょうか。 |
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講師と参加者との間にありがちな「壁」を感じさせない高室さん。 |
午後は「福祉経営セミナー」。
講師は、経営コンサルタントの窪田氏(船井総合研究所)と、同じくコンサルタントの安永氏(シナジーワークプランニング)です。
リスクマネジメントや第三者評価などを焦点に、施設経営者が今すべきことは何かについて力説。経営のプロだからこそ言える厳しい一言も飛び出し、参加者が考え込んでいるような場面もありました。
翌14日は、「介護支援ネットの集い」のシンポジウムと交流会を開催。
1部は、ケアマネジャー育成の祖として知られる「どんたく先生」こと、方城町立医療センター長の武冨氏が『診療とケアマネジメント』と題した講演を行い、ケアマネジャーにも医者とうまく付き合うためのマニュアル化が必要だと提起。
2部は、さっちゃんのハンドルネームで有名な安形氏、同ねこさんこと深谷氏、福岡のNPO法人高齢者快適生活つくり研究会の川口氏がトークを繰り広げました。
最終日の15日は、福祉住環境コーディネーター協会との共催で、タウンミーティングと講演会を会場内ステージにて行いました。現在、大人気の資格だけあって、九州内外から介護職や建築関係者ら約120名が参加。同協会理事の高室氏の基調講演では、会場からも積極的に意見を求めるなど、これぞ「参加型」というものであったように感じられます。
その他にも「おもちゃ製作コーナー」や「ふれあいファッションショー」などが催され、多くの主婦や学生ボランティアがかかわり、地域や市民が一体となって盛り上げていました。そういった意味で、同展は今までにない温かい雰囲気に包まれた展示会であるといえるかもしれません。
これらセミナーの詳細は、4回シリーズで連載していきます。
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